転職市場の市況(1)

2013年11月12日

リーマンショック◆ITバブル崩壊で冷え込む採用(2002<年~2003年)

私がキャリアコンサルタントに転身した2002年は、ITバブル崩壊の影響を受け、転職市場が冷え込んでいました。

人気のコンサルファームや外資系事業会社の採用ハードルは極めて高く、採用をクローズしている有名企業もたくさんありました。

この時期にMBAを卒業し、転職先を探していた方々が、苦労されていたのをよく覚えています。

 

コンサル、金融業界で採用が活発化(2004年~2008年前半)

2004年頃から、コンサルファームや外資系事業会社での採用が復調。

特に、2005年~2008年前半は、コンサルファーム、PEファンド、投資銀行で、未経験者も含めてかなり積極的な採用が行われました。

この時期に未経験でコンサルファームへの転身に成功され、現在は、ファームの幹部や事業会社の経営陣、起業家としてご活躍されているご相談者の方がたくさんいらっしゃいます。

コンサルや金融機関の経験者が、業界内で即戦力として転職すると、年収が2倍~2.5倍に跳ね上がるようなケースも珍しくありませんでした。

ご支援している我々も年収相場の高騰ぶりに驚きました。

このような時期に転職をすると、キャリア設計上とても有利です。

 

リーマンショックのインパクト(2008年後半~2009年)

しかし、2008年のリーマンショックで状況は一変しました。

投資銀行やPEファンドが大打撃を受け、採用はフリーズし、大規模なリストラも行われました。

さらに、これらの業界をクライアントにしていたコンサルファームも打撃を受け、採用のハードルが一気に跳ね上がりました。

このような時期は、可能であれば、転職活動を控えるのが得策です。

企業の採用意欲が低いだけではなく、コンサルファームや投資銀行にいる即戦力人材も転職市場に出てくるので、ライバルも手強くなります。

 

◆転職市場で存在感を増す「インターネット業界」

一方、そのような状況をものともせず、積極的に採用を進めていたのが、インターネット業界とヘルスケア業界でした。

特に、新しいビジネスモデルの台頭や景気停滞の影響もあり、従来の高コストな広告からWeb広告、デジタルマーケティングへの本格的な移行が進み、ネット業界が一気に躍進。

リーマンショック以前、ネット業界は事業の成長性は魅力的でしたが、給与などの条件が低すぎて有望な転職先とはなりにくい面がありました。

しかし、この時期を境に条件面でも魅力的な提示をできるようになり、ハイクラスの転職市場でも一気に大きな存在感を持つようになりました。

 

その後、2009年6月頃に底を打ち、2010年以降、転職市場は回復していきます。次記事では、皆さんが最も気になる、直近2~3年の転職市場についてお届けしようと思います!